脂肪を燃焼させる有酸素運動とは
痩せたいという希望はあるのものの、どのような運動をすればわからないという人も多いですが、効率よく脂肪を燃焼させる運動とは有酸素運動です。
有酸素運動とは、比較的弱い負荷が筋肉にかかり続ける運動のことで、運動中にしっかりと呼吸をして酸素を継続的に取り入れ続けることで、体内に蓄えられている脂肪を燃焼させることのできる運動のことをいいます。
有酸素運動の例としては、ウォーキングやゆったりとしたランニングなどがあります。
反対に、無酸素運動というのは瞬間的に強い負荷をかけるような運動をいい、筋肉が鍛えられます。無酸素運動の例としては、短距離走やジムなどで行う筋肉トレーニングなどです。
有酸素運動によって使われるエネルギー源とは
有酸素運動を行うと、血中のブドウ糖と体内に蓄積されている脂肪とがエネルギーとして使われることになります。
しかし、血中のブドウ糖は運動後すぐにエネルギーとして使われるのですが、脂肪はエネルギーとして変換するまでに時間が少しかかることから、運動開始直後はブドウ糖が主にエネルギー源として使われるのです。
このように、運動のエネルギー源として脂肪が使われるのは運動開始後しばらく時間が経てからなので、少量の運動を時間を見つけてやるよりは、有酸素運動を長く継続して続けたほうが効率的にダイエットすることができます。
よって、1日で同じ歩数を歩く場合でも、まとめた時間で継続的に歩くほうが脂肪が燃焼しているのです。
長時間のウォーキングなどはしんどいという人は、途中で休憩を挟んで行ってもいいですが、休憩を長く取らないほうが脂肪燃焼には効果的ですので、一息つく程度におさえましょう。
効率の良い運動と食事との関係とは
運動の前に食事を取った場合には、食後1時間くらいは有酸素運動をしても食べて分解されたブドウ糖からエネルギーが供給され続けることから、脂肪がなかなか燃焼しにくくなります。
このことから、効率よく脂肪を燃焼させるためには、空腹時に20分以上の時間で有酸素運動をするというのが良いということになります。
もっとも、空腹時といっても食前の運動は低血糖症を引き起こしてしまうこともあるので、お腹が本当にペコペコの時には避けるようにしましょう。どうしても食べたいときにはバナナなどで糖分を補給しておくとよいです。
そして、食前に運動した場合には、その後食事をするまでは少し時間を置くほうが良いです。その理由は、空腹時に運動をすると内蔵脂肪や肝臓に蓄えられている脂肪が消費され血糖値が上がってくるのですが、このような状態で食事をしてしまうと、食事で摂取した分からも血糖値が上がってくるので、インスリンが過剰になって再び脂肪を蓄えようとするからです。
さらに、時間の都合上どうしても食後にしか運動できない場合でも、食事で余分にとってしまった栄養が脂肪として蓄積される前に消費することができることから、もとの脂肪を減らすことは困難ですが、新しい脂肪がつくことを防止することができます。
また、食後の運動は有酸素運動によって食後の高血糖を防ぐことができることから、血糖値が高めの人の場合には、ある程度有効であるといえます。
ただし、食後の運動のデメリットは、食後には胃に血液を集めて消化をおこなっているのですが、運動によって血液が全身に回ることから胃に血液が回らず消化不良になりやすくなります。食後の場合には、食事後30分から1時間以上あけて運動するようにしましょう。
運動でダイエットをしたい場合であっても、このような食事と有酸素運動の関係を良く理解して、効率よく運動していきましょう。