脳の衰えて萎縮する原因とは
物忘れと認知症
中年以降になると、よく人の名前が出てこないなどの物忘れの症状がでる人が多いですが、単なる物忘れであれば、栄養や睡眠などの生活習慣に気をつければ改善されます。
しかし、生活習慣などを改善しても物忘れの症状が改善されないのであれば、認知症の疑いをもつことが重要です。認知症においても早期発見は大事なのです。
認知症は、様々な原因で脳細胞が死んでしまったり萎縮したり、働きが鈍くなってしまったりして発症する症状です。
認知症を引き起こす疾患でもっともよく見られるのが、変性疾患と呼ばれる脳の細胞がゆっくりと死んでいくもので、よく知られているものとしてアルツハイマー病があります。
アルツハイマー病になる原因
具体的には、脳の神経細胞で作られるタンパク質が切断され、その断面の一部がアミロイドβとなります。
このアミロイドβタンパク質は互いにくっつきやすいという特徴を持つことから、これが脳内に蓄積することによって脳の中で老人斑を作ります。
この老人斑は神経細胞を死滅させることから、その結果としてアルツハイマー病になってしまうのです。
脳血管性認知症
また、脳動脈硬化や脳出血、脳梗塞などが原因で神経細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなり、その結果として神経細胞が死んでしまったりする、脳血管性認知症があります。
この脳血管性認知症になる原因は生活習慣病であり、症状もどの部位の血管が障害を起こしたのかによって異なりますが、記憶力の低下はあっても時間や場所は認識できるなど、できることとできないことが様々な形で現れることになります。

色々なことが思い出せなくなった場合には認知症を疑いましょう
アルツハイマー病や脳血管性認知症を予防するためには
アルツハイマー病
アルツハイマー病では、アミロイドβタンパク質が脳に付着して始まることから、このアミロイドβタンパク質が脳に付着しにくくするのが重要なのですが、付着を防ぐには日々の運動が効果的であるといわれています。
運動をしていない人は、適度な運動をしている人に比べてアルツハイマー病の発症率が3倍にもなってしまうことから、アルツハイマー病を予防したい場合には、日々の運動を取り入れるようにしましょう。
具体的には、アルツハイマー病の予防のために、週に2回以上、20分程度の有酸素運動を取り入れるようにしましょう。

意外なことにアルツハイマー病の予防に有酸素運動は重要なのです
血管性認知症対策
欠陥性認知症を予防するためにはは、脳梗塞や脳出血によって発症することから、動脈硬化を防ぐことがなによりも大事になります。
動脈硬化になりやすい高血圧や高コレステロール、肥満は認知症のリスクを高めてしまうのです。
血管性認知症が発症した場合でも、正常圧水頭症や脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などの場合には、脳外科手術を施すことによって、劇的に回復することがあります。
甲状腺ホルモンが原因の場合には、内科的な治療で改善することになります。
認知症を防ぐための栄養素とは
レスベラトロール
レスベラトロールとは、ぶどうの皮に含まれるポリフェノールの一種です。人間がこのレスベラトロールを摂取すると、血管が若返るだけではなく、記憶力もアップすることが分かっています。
また、レスベラトロールは血管内で血小板が固まるのを防いでくれるので、血管を健康的に保ってくれます。
レスベラトロールを摂取する場合には、レスベラトロールはぶどうの皮の部分に多く含まれていることから、ぶどうの皮ごと食べるようにしましょう。赤ワインにも含まれています。
オレオカンタール
オレオカンタールは、エクストラバージンオリーブオイルに含まれるフォトケミカルです。
オレオカンタールは強い抗炎作用を持つことから、アルツハイマー病の炎症を押さえ、脳の健康を守る効果があります。
また、オレオカンタールを含んでいるオリーブオイルには、血液が固まろうとするのを阻止し、善玉コレステロールの割合をアップさせ、血管内にコレステロールができるのを防ぐなど、血管に良い効果をもっています。
アルツハイマー病が気になる人は、料理にエクストラバージンオリーブオイルを使ってみるようにしましょう。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、サケの赤身の色素成分やエビなどに含まれる栄養素です。
アスタキサンチンには、強力な抗酸化作用があり、ビタミンEの500倍ともいわれ、トマトのリコピンより強いことから、最強のカロテノイドとも呼ばれています。
脳には血液によって運ばれてくる物質を簡単に侵入させないために血液脳関門といわれるものがあるのですが、このアスタキサンチンは抗酸化力だけではなく血液脳関門を通過できる希少な物質なのです。
その結果、強力な抗酸化力で脳内の活性酸素も除去してくれることから、認知症予防に大きな効果が期待できます。
適度な運動をし、脳に良い栄養素を摂取して、認知症や脳梗塞を防ぎましょう。