身体に溜まり続ける毒素とは
現代の工業や科学の発展によって、大気汚染や海洋汚染などが拡大し、大気中や水分中に様々な化学物質や毒素が蔓延しています。
その空気中にあるダイオキシンやPM2,5などを口から吸うことによって体内に毒素を吸収してしまうことになりますし、食物連鎖によって濃縮された水銀や鉛を含んだ魚介類などを食べることによっても、体内に毒素をため続けていることになるのです。
このように、どんなに健康的に毎日の生活をおくっているつもりであっても、大気や食物から知らず知らずのうちに毒素を吸収してしまうことから、完全に毒素の吸収を防ぐことは難しいのです。
毒素が身体に侵入した後の体内の動きとは
毒素が空気中から呼吸に伴って侵入してきたり、食べ物などに混じって体内に侵入してくると、体内にそのまま入りこむのではなく、体内の肝臓で一定程度が分解されてしまい体外に排出されてしまいます。
このとき、肝臓で分解されなかったものが血流にのって全身にめぐることから、脳や腎臓など様々な器官において悪影響を及ぼすのですが、一方で脂肪細胞にも蓄積されていきます。
基本的には体内に入ってきた毒素はいずれは排出されるのですが、一部の有害重金属や環境ホルモンなどは脂肪に溶けやすい性質を有することから、蓄積されてしまうと何年もの間体内に留まり続けることから、代謝やその他様々な機能に悪影響をもたらすのです。
有害重金属として有名な水銀やカドミウム、鉛などはいったん体内に蓄積されてしまうと、体内の量が減少するまでに数年から十数年もの年月がかかってしまうことから、注意が必要です。
溜まった毒素が身体に与える影響とは
体内の毒素が身体に与える影響については、こちら
溜まった毒素の排出方法とは
体内に入ってくる毒素を完全に防ぎきることは難しいのですから、私達の身体に備わっている体内の毒素を排出する浄化システムをいかに活発に働かせて毒素を排出するかが重要になってきます。
私達の身体で毒素を排出する方法としては、便、尿、汗、爪、髪の5つの手段が存在してします。
便による毒素の排出
この中でも、最も多く便を排出するのは便であって、食べ物を消化吸収した後でる老廃物とともに、実に排出量全体のおよそ75パーセントもの毒素が便とともに排出されているのです。
そこで、便の排出を促して毒素を体外に排出させるためにも、日々の食事に食物繊維を多く含んだ食材を多く取ることによって、最低1日1回以上の便の排出を心がけるようにしましょう。
また、腸内に毒素がたまると悪玉菌が増加し排便がスムーズに行うことが阻害されるので、善玉菌を増加させるために乳酸菌を多く含んだ食物をとるようにしましょう。植物性のヨーグルトや、納豆、味噌などがおすすめです。
尿による毒素の排出
便の次に毒素の排出量が多いのが尿で、毒素の全排出量のおよそ20パーセントほどにあたります。
尿によって毒素が排出される仕組みは、腎臓において体内で不要になった老廃物を濾過する機能が備わっていることから、この濾過機能によって有害な重金属も老廃物とともに体外に排出されるのです。
溜まった毒素を十分に体外に排出するのに必要な尿の回数は、1日に9回と言われていることから、頻繁に水を飲むなどして排尿を促すようにしましょう。
また、水を大量に飲むのが辛い場合には、利尿作用のあるお茶を飲むようにしましょう。緑茶やハトムギ茶、マテ茶、ドクダミ茶などがおすすめです。
汗による毒素の排出
汗による毒素の排出量は排出量全体の3パーセント程度なので、便や尿に比べれば毒素の排出量は少なめになります。
岩盤浴などで汗を大量にかいてデトックスのような宣伝も多いですが、ただ汗をかけばよいというのはありません。汗には、体温が急激に上昇した場合などに身体を冷却させる目的で汗腺から分泌される汗と、老廃物を排出するために皮脂腺から排出される汗があります。
毒素を排出するためには汗腺からの汗をかく必要があるので、汗腺から分泌される汗を促したい場合には、ぬるめのお湯に長時間入る半身浴や、ウォーキングやヨガなど軽度な強度で長時間運動そのものをするようにしましょう。
髪や爪による毒素の排出
日々勝手に伸びてくる髪や爪にも、毒素が微量ながら含まれていることから、少しずつ体外に排出されています。
これらは、血液中の毒素の一部が時間をかけながら少しずつ体外に排出されてきているものですが、デトックス療法を行うことによって排出量が一時的に増加することがあります。
コメント
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