カラーセラピーとは
カラーセラピーとは、直訳すると色彩療法のことを意味し、色彩を用いた心理療法のことをいいます。
ここで、色彩療法とありますが、薬を出したりする医療行為ではありません。
普段私達の周りには様々な色にあふれている中で生活していますが、この様々な色彩が私達の心身に少なからず影響を与えているのです。こうした心身への影響を持つことから、西洋でも東洋でも古来より様々な場所・時代で色の研究が行われてきたのです。
こうした研究の成果から、最近では色彩のもつ知覚作用や心理作用が研究で実証されて、療法の一つとして確立されてきたのがカラーセラピーです。
カラーセラピーの方法とは
カラーセラピーといっても、様々な種類や方法がありますが、一般的には相手に様々な種類の色の中から好きな色を選んでもらって、その色の効果やメッセージを伝えるという方法が通常です。
私達が数ある種類の色の中から特定の一つを選ぶときには、まずは自分の好き嫌いで色を選らんでいます。そこで、選ばれた色には様々なメッセージがあり、選んだ人のその時の心理的状態や精神的外傷を表しているのです。
この時選んだ色には、良いということや悪いということはなく、様々な意味や作用を持っています。
この色の持つ作用を上手く利用して、自分を上手くセルフコントロールすることができれば、より生活を有意義にすることができます。
様々な色の持つ効果とは
赤
赤は、太陽や火のように熱くエネルギーに満ちているイメージがありますから、赤色には交感神経を刺激し身体を温めたり血液の循環を良くしたりする効果があります。
赤を好む人は、行動的でエネルギッシュであり、積極的なリーダータイプに選ばれやすいです。また、やる気になっているときや元気になりたい時などによく選ばれます。
青
青は、雄大な海や空など広々とした自然のイメージがあることから、副交感神経を刺激し鎮痛や催眠効果をもたらしてくれます。
また、青色は気持ちが高ぶるのを抑えて心身をリラックスさせる効果があります。
青色を好む人は、落ち着いていて冷静な心理的状態にある人が多いです。
青色は心身を落ち着かせて集中力を高めることから、仕事や勉強などで集中したい場合に利用するようにしましょう。
オレンジ
オレンジ色は、赤色と黄色の混ざった色をしており、あたたかいイメージが特徴です。
このオレンジ色には、胃腸を刺激して食欲を増進させる効果があり、疲労回復にも役立つ効果があります。
オレンジ色を選ぶ人は、陽気で社交的なタイプが多く、お人よしの人も多いです。
オレンジ色の暖かい光は、心の不安を取除いてくれますから、落ち込んでいるときや不安な時にはオレンジ色を用いるようにしましょう。
黒
黒色は、光を吸収し静寂を表現する謎めいたイメージが特徴です。
黒色は、人間のエネルギーを低下させ絶望感を抱かせる性質があることから、長時間黒色に囲まれた空間に居続けると、各臓器の活動が低下するとされています。
黒色を選ぶ人は、男性的で行動力があり、リーダーシップを発揮する人が多いです。断固とした強い意志を有している人が多いのも特徴です。
白
白色は、あらゆる光を返してくれる性質を有しており、清潔感や純粋さを表す色でもあります。
白色には、呼吸器系に影響を及ぼして呼吸を楽にしたり、風邪を予防したりする効果があります。
白を選ぶ人は、理想主義者であったり、正直や素直という人が多いです。
生活の中に色を取り入れる効果とは
色には、様々な作用があることから、生活の中に取り入れることで我々に多くの有効な効果を与えてくれます。
食事をする場合において、そのときに自分が食べたいと感じた色は身体が必要としている色の食材です。偏食をしないでバランスの良い食事をすることが重要ですが、バランスのとれた食事というのは色のバランスもとれた食事なのです。赤色や緑色、黄色など様々な色彩の食材を並べることで、見た目にも美しい食卓になりますし、食欲を増す効果もありますから是非試してみるようにしましょう。
また、住居のインテリアや壁紙の色を様々な色彩に変更してみることも、心身に大きく影響を及ぼします。暖色系の色を部屋の多くに取り入れることで、元気で明るい気分にすることができます。青色のものを多く増やすと、気持ちが穏やかに過ごすことができますから、睡眠する部屋などにも効果的です。
毎日着る服においても、その日の仕事の内容や会う人によって様々な色彩に変更することで様々な効果が得られます。例えば、赤い色のものをファッションに取り入れると、力強い派手な印象を相手に与え、自己アピールしたい場面などでは効果的です。また、青色の服などは誠実で理知的な印象を与える効果があるので、よくリクルートスーツに青いワイシャツが用いられたりします。
様々な色の効果を理解して、その時々にあった色を効果的に取り入れることによって、日々の生活を豊かにしていきましょう。
コメント