自律神経の仕組みと働きとは
自律神経とは
自律神経という言葉を聞いたことがある人は多いのかもしれませんが、自律神経というのは、本人が意識していないことを自動的に行っている神経のことをいいます。
例えば、普段食事において食べものを口に入れて飲み込むと、後は自動的にトイレに行くと食べた食物は消化吸収されて便として排出されてきますが、この勝手に消化吸収してくれる作業は無意識下で自律神経が自動的に行ってくれていることなのです。
他にも、熱くなったら血管を拡張させて汗を排出させ、寒くなったら血管を収縮して熱を逃がさないようにしていたりと、自律神経は多様な働き方をしているのです。
自律神経の種類
また、自律神経には、交感神経と副交感神経という2種類の種類があります。このうち、交感神経は心身を興奮・覚醒させる役割をもつ神経で、副交感神経は心身をリラックスさせる役割をしている神経です。
日中に仕事をしている時には、交感神経が優位にたつことで仕事に集中することができていますし、夜になると副交感神経が優位になるので、リラックスして眠りやすくなります。
この二つの神経が状況に応じて上手くバランスを調整してくれているからこそ、私達は快適に生活することができるのです。
自律神経が乱れる原因とは
自律神経が乱れるとは
自律神経は体の様々な場所で働いていることから、自律神経の動きが低下してくると様々な不調をもたらしてしまいます。
自律神経の動きが低下するというのは、交感神経と副交感神経のどちらかが優位になりすぎてしまっていたり、またはどちらかが働きにくくなって両者のバランスが崩れてしまったり、どちらの動きも悪くなってしまっている状態のことです。
自律神経が乱れる原因
現代社会においては、夜になってもネオンなどが明るく光り、テレビやパソコンなどで脳を活動させる情報がたくさん入ってくることから、夜になっても交感神経が働き続け、副交感神経とのバランスが上手く保てなくなってきています。
夏や冬であっても室内ではエアコンによって快適な温度に保たれ、反対に外気温では冷気や熱気との気温差が生じ、自律神経がおかしくなってしまうのです。
また、食事においても化学物質や汚染物質が絶え間なく取り込まれ、解毒作用などで自律神経はますますバランスが乱れてきています。
自律神経の乱れとダイエット・体重との関係とは
基礎代謝の低下
自律神経の働きが低下してくると、交感神経の動きが悪くなってしまうことから、基礎代謝が低下してきてしまいます。
基礎代謝量が減少すると、体で消費されるエネルギーがどんどん消費されずに蓄積していくことになり、脂肪として蓄えられることになるので、ダイエットしにくく肥満になりやすくなるのです。
血行不良と便秘
また、副交感神経の働きが低下したり、交感神経と副交感神経とのバランスが崩れることでも、太りやすくなってしまいます。これは、便秘になりやすくなったり、血行不良が起こってしまうことが理由です。
便秘になると腸の中が汚れてしまい、腸から栄養を受け取っている血液もドロドロになってしまいます。
そうなると、血液から栄養を受け取っている細胞は、その受け取りをしにくくなることから、血液中の受け取り手のない栄養は脂肪として蓄積されるというサイクルになってしまうのです。
また、血行不良になると、各細胞部位に栄養を運んでいる血液の流れが悪くなってしまうので、体の各部位で消費されるエネルギー量が減少してしまい、体が消費するカロリーの量も下ってしまうことも太る原因です。
このように、自律神経の働きの低下は肥満になる原因となることから、自律神経を整えて痩せやすい体に変えるようにしていきましょう。
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