骨の衰えの起こる原因とは 骨粗鬆症との関係
骨は年齢に関係なく、形成と吸収の相互作用を常に繰り返しています。この作用はカルシウム代謝と呼ばれているのですが、血液中のカルシウム濃度が低下すると、骨がカルシウムを提供して生命維持しているのです。
これらの形成と吸収のバランスが加齢とともに崩れてきた場合には、吸収作用の働きがより活発になり、その結果として骨粗鬆症になってしまうのです。
人の骨の骨量の最大は30歳前後で、40歳くらいまではこの最大骨量は維持されるのですが、それより加齢が進むと、徐々に骨密度が低下してきてしまいます。こうして骨密度が低下してきてしまうと、骨折しやすくなったりする骨粗鬆症になります。
また、喫煙をすると骨密度の低下につながりますし、カルシウム分の少ない日本の食事は骨密度の低下を促進させる原因ともなっているのです。
さらに、閉経後の女性は、女性ホルモンの分泌が減少してしまうのを原因として男性より骨粗鬆症になりやすいので注意が必要です。
骨の老化によって生じる危険な症状とは
骨の老化によって骨密度が低下してきてしまうと、いわゆる骨粗鬆症の状態となってしまいます。
骨粗鬆症の骨は、骨量が減少し骨の再生が停滞した状態となっているので、非常に骨折しやすくなっているのです。特に、足や手首などの骨が折れやすくなっているので注意が必要です。
もっとも、現代の高齢化社会によって骨粗鬆症の人は増大しているのですが、骨の内部のことであって自覚しにくいことから、骨折してはじめて骨粗鬆症であると気付く人も多いのです。
中でも高齢者の骨折は、外出が骨折によって不自由になることから、筋肉がより衰えてしまい、さらなる骨折を招いてしまう危険性もあるので、あらかじめ骨を丈夫にしておくことは非常に大事であるといえます。
骨の老化を防いで若々しく保つ方法とは
骨の内部に蓄えられているカルシウムは、筋肉や血液中にカルシウムが不足するとこれを補うために蓄えたカルシウムを供給する働きをしていることから、正常な丈夫な骨を維持することは非常に大切なことになってきます。
骨密度の維持にはカルシウムが欠かせないことから、食事を取る際にはできる限りカルシウムを豊富に含んだ食材を意識的にとるようにしましょう。
この時、同時にマグネシウムをとること、カルシウムの吸収効果が高められますから、マグネシウムの同時摂取がおすすめです。
また、よく手軽な食品としてインスタント食品をとる人も多いですが、インスタント食品には添加物としてリン酸塩が使われており、このリン酸塩はカルシウムの吸収を阻害するので、カルシウムを積極的に取りたい人はインスタント食品を避けましょう。
さらに、ビタミンCやビタミンD,ビタミンEなどはカルシウムの吸収をよくしてくれるので、カルシウムとともにバランスよく食事に取り入れるのが良いです。
カルシウムが多く含まれる食事
骨ごと食べられる小魚
牛乳やヨーグルトなどの乳製品
ブロッコリーやほうれん草などの青菜
マグネシウムが多く含まれる食事
シラスなどの乾燥させた小魚類
アオサやワカメなどの海藻類
ビタミンCが多く含まれる食事
ブロッコリー
赤ピーマン
レモン
ビタミンDが多く含まれる食事
あん肝などの肝油
卵黄
植物性の油
ビタミンEが多く含まれる食事
アボガド
ウナギ
サケ
これらの食材を上手に組み合わせて取ることによって、骨密度を上げて骨粗鬆症を予防しましょう。
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