歯周病になる原因とは?老化加齢との関係
通常、正常な永久歯は上下左右それぞれあわせて、そして通称親知らずと言われる第三臼歯とがあり、合計28~32本もの歯があります。
しかし、この歯の本数は、虫歯や歯周病などが原因となり、加齢にともなって次第に減少していくのが普通です。
歯の状態が悪くなると、見た目だけではなく十分な咀嚼ができなくなることから、消化不良になってしまったり、栄養の吸収率が下がってしまうことになります。
また、口腔内が不健康な状態だと、口臭が発生してしまったりして日常生活も困難なものにしてしまうのです。
そして、このような悪影響を及ぼす歯を失う大きな原因となっているのは、歯周病です。歯周病は、細菌による感染症で、長年歯周病を放置しておくと、炎症が起きた歯の周辺組織の毛細血管から血液内に歯周病菌が入り込んでしまい、全身に運ばれてしまうことで、様々な病気のリスクを増大させてしまうのです。
こうして、歯周病は近年口の中だけではなく、全身の病気や老化とも関わることが明らかになってきており、糖尿病や心臓病、肺炎や骨粗鬆症などとの関連が指摘されています。
このように怖い歯周病ですが、歯肉が腫れて歯周ポケットが深くなる歯肉炎は、実に成人の8割もの人に症状が見られることから、注意が必要です。
歯周病の予防するためには
歯周病は、歯周病菌という細菌が引き起こす歯肉の病気ですから、全身に歯周病菌が蔓延する前の初期の歯肉炎の段階でケアをすることが重要です。
歯周病は生活習慣病でもあることから、生活習慣を見直すことで、自分で予防することができるのです。
また、歯周病の原因は細菌ですが、同じように歯周病菌を口内に持っていてもかかりやすい人とかかりにくい人が存在します。
同様に、かかりやすくなる状態などもあることから、自分の体質と生活習慣を知り、歯周病から体を守るようにしましょう。
歯の若々しさを保ち、健康な歯でいる方法
十分な咀嚼が重要
健康な歯を保つためには、毎回食事の際には十分に咀嚼して食べるようにしましょう。
よく噛む事で唾液の分泌が促され、分泌された唾液によって食べ物から摂取する栄養の消化吸収率もアップし、免疫力の向上も期待することができます。
また、唾液には殺菌作用もあることから、食品添加物などを分解してくれたりもしますし、歯の表面に歯垢(プラーク)がつくのを防いでくれることから、虫歯や歯周病の予防になるのです。
よく噛んで食事をすることは、脳の前頭葉を活性化させ、脳への血流が促進されることになることから、首や肩のこりなども緩和されるのでおすすめです。
日々の歯磨きで歯垢を取り除く
歯周病にならないためには、歯垢(プラーク)をためこまないのが重要になってきます。毎食後やそれができなければ最低1日1回は、歯垢を徹底的に取除くようにする習慣をつけましょう。
なお、歯磨きをする際に強くこするようにブラッシングすると歯肉を傷つけてしまうことから、歯ブラシの毛先を動かすくらいでちょうど良いです。このほうが歯垢もよく取除くことができます。
歯科で定期健診をうけましょう
歯周病は、初期には痛みなどが存在しないことから、知らず知らずのうちに進行していることがあります。
自分の歯が現在どのような状態にあるのか自分でしるのは中々困難であることから、定期的に歯医者で見てもらうほうが良いです。
しっかりと毎日歯をケアして、いつまでも健康な歯を維持しましょう。
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