目が老化により衰える原因とは?
誰しも毎日目を通して外界の情報を得ていますが、普段酷使しているとおり目は外界やストレスを受けやすい器官であることから、細胞の老化を早める活性酸素の影響を受けやすい部位となっています。
目の老化の原因となるのは、日常的に受ける紫外線や大気汚染、化学物質、タバコなどの外的要因や、ストレスや血行不良、乾燥によるドライアイなどの内的要因が主な原因となっているのです。
一般的には、40代から老眼が始まると言われており、このような加齢に伴う老眼や視力の低下、ドライアイなどになったりすると、目が日常的に負担を受けるだけではなく、無理な姿勢でものを見ようとすることから、首や肩にも負担をかけることになります。
単に、視力が低下するだけではなく、視界が欠けてしまったり黒い点が見えるようになると緑内障などの目の病気の可能性があるので注意が必要です。このような症状が現れはじめた場合には、早めに眼科で診察を受けるようにしましょう。
目の老化によって生じる目の症状とは
老眼
老眼は40代ころから始まり、徐々に近くのものや細かい文字などが見えにくくなってしまう症状です。
このような症状がでるのは、目の内部のカメラのレンズにあたる水晶体が硬くなってしまったり、水晶体の周りの筋肉が加齢により衰えることによって、焦点をあわせにくくしてしまうからなのです。
白内障
白内障は50歳前後から、水晶体が濁ってきやすくなる症状です。
この白内障の症状は、加齢に伴って誰でも現れてくるものです。そして、症状が進行したからといって、痛みが出たり失明するということはありません。
しかし、白内障になると車のヘッドライトがまぶしく見えたり、物が二重に見えたりすることがあるので、物にぶつかったり転倒したりする危険があるので注意が必要です。
糖尿病から白内障になる人もいるので、糖尿病の人は気をつけましょう。
緑内障
緑内障も50代以降に発症する目の代表的な病気の一つです。
緑内障になる原因は、眼圧と呼ばれる目の圧力が上昇して、脳につながる視神経に障害が起こってしまうからです。この緑内障になると、視野が欠けるなどの症状が出たりします。
目の痛みを感じ始め、頭痛や吐き気なども伴う場合には、眼圧の上昇が認められることから、眼科に受診するようにしましょう。
加齢に伴う目の症状の対処法とは
老眼
老眼の予防や進行を防止するためには、目を疲れさせないことが一番となります。
眼科に行くと、老眼を矯正するためのメガネや疲れ目を緩和する目薬などを処方してくれるので、気になる人は眼科にいくようにしましょう。
最近だと、老眼を矯正するコンタクトレンズも販売されていますし、レーシックによっても視力が改善する可能性があることから、眼科医と相談して治療方法を決めるようにしましょう。
白内障
白内障は目薬によって進行を遅らせることが可能です。
また、最近では日帰りで白内障の手術を行える病院もあるようになってきているので、手術は手軽なものとなってきています。
緑内障
緑内障の治療方法としては、薬剤療法の他に、レーザー治療や手術などがありますから、眼科医と相談して治療を決めるようにしましょう。
目の若々しさを保つ方法とは
目のマッサージ
目は本来遠くのものを見るほうが優れていたのですが、現代の生活では読書やパソコン、スマートフォンなどの出現によって、近くのものを長時間見続けることが多くなってしまっています。
その結果、肩や首がこるだけではなく、目の血行が悪くなってしまい老廃物が溜まりやすくなってしまっているのです。
また、集中して目を使うことが多くなった結果として、瞬きの回数が減少し、ドライアイになりやすくなってしまったことから、目の老化を早めてしまう原因ともなります。
そこで、目を日常と違った動きをしてみたり、目の周辺をマッサージすることによって、目の血行を良くして老廃物を排出させ疲労を軽減させましょう。
紫外線の予防
目は日々直接紫外線を浴びていることから、紫外線が目の水晶体や網膜まで侵入して活性酸素を発生させてしまっています。サングラスやメガネを使うことによって、紫外線から目を守ることも重要です。
目の潤いを保つ
加齢に伴って涙の量も減少してくることから、目がドライアイになりやすくなってきてしまい、視力が低下したり細菌に感染しやすくなってしまいます。
そこで、目薬を使うことで、目の乾燥を避けるようにしましょう。加湿器などを使って室内の湿度を60パーセント以上に保つこともドライアイを防ぐ効果があります。
目の老化防止に役立つ栄養素とは
ビタミンB
ビタミンBには、疲れ目を解消する作用があることから、目が疲れていると感じている人は積極的にとるようにしましょう。
ビタミンBを含む食材には、玄米や牛乳、レバー、納豆などがあります。
カロテノイドやアスタキサンチン
カロテノイドやアスタキサンチンには、白内障を予防する効果があります。白内障が気になる年齢になってきた人は、自発的に摂取しておきましょう。
カロテノイドは、ニンジンやカボチャに多く含まれています。一方、アスタキサンチンは、サケやいくら、蟹などに多く含まれています。
ルテイン
青色光は紫外線より光の波長が長いことから、目の奥まで到達し目にダメージを与えてしまいます。そこで、有害な光から目の黄斑を守る役割を持つルテインを取りましょう。
ルテインを多く含む食材としては、小松菜やほうれん草、ブロッコリーなどがあります。
目は、人が外界から情報を得るための重要な器官ですから、目の老化予防に効果のある食材を食べて目の健康を維持していきましょう。
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