自律神経の乱れる原因とは
自律神経はその名のとおり無意識下で、自律的に体の様々な機能を調整する働きをしています。
しかし、現代社会では通常の外気温とは異なる温度にエアコンで温度管理されていたり、夜にもテレビやパソコンなどで明るい光にさらされていることから、自律神経がおかしくなりやすい環境にあるのです。仕事柄昼夜逆転の生活をしている人も多くいますが、一定のリズムにのっとった行動をしていない場合には、体の生活バランスが崩れてより自律神経が乱れやすくなっています。
また、仕事や人間関係での過度のストレスも自律神経が乱れやすくなる原因となっており、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうのです。
自律神経が乱れることによって生じる症状とは
こうして自律神経が乱れてしまうと、不安や緊張などの心のトラブルも生じやすくなりますし、多汗や全身の倦怠感、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状が現れてしまいます。
こうした症状は自律神経失調症とも言われていますが、症状は人によって異なることから、本人にも自覚しにくくなっています。
また、ストレスが過度にかかりすぎると、自律神経のバランスが崩れて胃酸が過剰に分泌される神経性胃炎や、過敏性腸症候群などになってしまうので、注意が必要です。
自律神経の乱れを改善し整える方法とは
早起きして朝日を浴びる
簡単なことだと思われるかもしれませんが、自律神経の乱れには朝早くに起きて朝日を浴びると改善することができます。
これは、自律神経が体内時計の役割を果たしている遺伝子の影響を大きく受けており、体内時計にしたがって何時に必要なホルモンを分泌するなどといった指令に従って動いていますが、この体内時計をリセットする必要があるからです。
体内時計は1日24時間となっていることから、一日の開始にいったんリセットすることで、自律神経の乱れをふせぐことができるのです。
そこで、朝は遅くとも7時までには起きるようにして、朝日を浴びるようにすると体内時計がリセットされますし、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌も抑制されるので目がさえてきます。
深呼吸する
通常自律神経には直接干渉することはできませんが、深呼吸により深く腹式呼吸をすることによって副交感神経が優位になりリラックスすることができます。
仕事中などでストレスが過度にかかっているなと感じた場合には、深呼吸をすることによって副交感神経が優位となりリラックスすることができるのでおすすめです。
腹式呼吸のやり方は、息を吐くとともにお腹をへこませ、息を吸い込むときにはお腹を膨らませるという方法です。そして、浅い呼吸では吐ききっていない空気が肺の中に残っているので、息を吐ききって肺を活性化することが大事です。
ウォーキングなどの適度な運動
ウォーキングなどの適度な運動をおこなうことで、リンパの流れが改善され体の毒素が排出されやすくなり、体がリフレッシュしやすくなります。
また、汗を流すことで気分がすっきりして倦怠感や鬱の症状の改善にもつながり、自律神経の改善につながりやすくなるのです。
ウォーキングやジョギングをする場合には、朝の日の出の時間がおすすめです。ウォーキングとともに日光を浴びることができるので、体内時計をリセットすることもでき、メラトニンの分泌を抑えて脳の活性化にもつながるからです。
自分なりのリラックスする方法を見つける
ぬるめのお湯に半身浴で長時間使ってみたり、好きな音楽を聴いてみたりと、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
ストレスを溜め込まないようにしていても、仕事や人間関係の問題でどうしてもストレスがかかってしまうことがあります。そうしたストレスをためこむことは、自律神経の働きを乱してしまうことから、こうしたストレスの解消に努める必要があるのです。
様々な方法がありますが、自分なりにストレスをためずに規則正しい生活をして自律神経の乱れを改善していきましょう。
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