加齢に伴って消化能力が低下する原因とは
若いころに比べて食がおちてあまり食事が食べられなくなったと嘆いている人も多くいます。
このように消化能力が落ちる原因は、食べ物を消化吸収するためには、胃酸とともに消化酵素の両方が分泌されることが必要なのですが、この両方ともに加齢とともに分泌量が低下するからなのです。
特に、この消化酵素の分泌量の低下は、消化能力が低下するだけではなく栄養素の吸収が十分にできなくなってしまうことから、体を弱めて老化を促す原因ともなってしまうのです。
また、消化酵素が不足して炭水化物などに含まれる糖が未消化のまま血液中に吸収されると、いわゆる血液がドロドロの状態になります。すると、血液は血管をスムーズに通ることができなくなり、食事から摂った栄養を体中に届けることができなくなるだけではなく、動脈硬化をはじめとするさまざまな病気を引き起こすとも考えられるのです。
消化酵素の減少を食材から補う方法とは
人間の消化吸収にとって重要な消化酵素ですが、一生のうちで人間の体の内部で生産される消化酵素の量は決まっているので、簡単に増やすということは難しいのです。そして加齢とともに酵素を作り出す力は弱まり、消化酵素の量は徐々に減少していってしまうのです。加齢の他にも生活習慣やストレスなど、さまざまな原因で日々消化酵素は消費され、減少していってしまいます。
そこで、毎日消化酵素をふんだんに使う食べ方をして過ごすのか、反対に消化酵素を少しずつ長く大事に使う食べ方をするのかによって、年をとっても消化能力の減少しない体を維持できるかが変わってくるのです。
まず、食生活において、消化酵素を無駄に使わない食べ方を心がけるとともに、消化酵素の分泌量の低下を補うために、食材から取り入れる必要があります。
肉を放置しておくと自らの消化酵素によって色が次第に黒ずんでくるように、食べ物には消化酵素が含まれているのですが、加齢すると食べ物そのものに含まれる消化酵素が失われてしまうのです。消化酵素を補充するためには、生の肉や魚、野菜から補充する必要があるのです。
焼肉を食べる場合に、生野菜やキムチなどと一緒に食べるのは、生野菜やキムチに含まれるっ消化酵素が肉の消化を助けてくれる合理性があるからです。
消化酵素を補充する場合には、食材を加熱することなく、生のまま食べることを心がけましょう。生野菜や発酵食品、時には魚の刺身などを献立に加えるようにするのがおすすめです。
消化酵素の無駄使いを防ぐためには
消化酵素の量はきまっていることから、普段の食事で消化酵素の無駄使いを避ける必要があります。
そこで、毎回食事の際にはお腹いっぱいになるほど満腹になるまで食べるのは止めるようにしましょう。満腹まで食べてしまうと、消化酵素の無駄使いだけではなく、大量の摂取カロリーを消費するために活性酸素も発生させてしまうので、良いことがないからです。
つまり、食べすぎてしまうごとに、老化が進んでしまい寿命が短くなってしまいます。
食事をする際には、一口食べるごとに何回もよく噛んで満腹中枢が働くようにし、腹八分目を心がけるようにしましょう。
このように、消化酵素を外から補うとともに、消化酵素を無駄使いしないことで、加齢にともなう消化能力の低下を防ぐことが可能になります。
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